Work & People
機械電気系職種に
社員メッセージ
日比製煉株式会社 日比製煉所 設備技術課 機械係
2015年入社 工学研究科バイオロボティクス専攻
⼊社の理由
大学ではロボット制御を専攻。会社説明会の動画で目にした銅製錬工場の機械設備のスケールに魅了され、こんな迫力ある機械設備に挑戦したいと入社を決めた。
現在の仕事
銅製錬工場での機械設備の稼働維持、保全を担当。熔鉱グループの作業長として4人のメンバーのマネジメントも任されている。
電気銅ができるまでには様々な工程があり、私の担当は、銅精鉱を炉で熔かす熔鉱工程です。そこで使われる機械設備の稼働維持を行い、工場が24時間365日、安全に操業を続けられるようメンテナンスに努めています。
設備に故障が発生したときには、交換部品の手配などと同時に施工業者の方と施工方法を検討します。操業を止めないように、設備の停止を最小限にするように工事スケジュール調整をして、施工から設備稼働までの一連の工事を管理します。
故障原因を究明することも重要なミッションです。原因を特定できなければ適切な対処ができず、施工がふいになります。また根本原因を解決しなければ故障が再発し労力やコストも増えます。設備の動作原理を理解した上で、何がなぜ壊れたのかを解析することが大事になります。普段から操業現場の方と密にコミュニケーションを取り、設備の稼働状況や不具合を把握することも大切です。
仕事で意識しているのは「工事は、始まる前の段取りが8割」ということ。必要な部品は手配できているか、安全に施工できるよう作業環境は整っているか、工期の確認は取れているか。事前の準備が十分でなければ、作業する方の負担が増えますし、無駄な時間が生じコストが増えてしまいます。
ときに、突発的な故障が夜中や休日に発生することもあり、施工業者、機械メーカー、商社、操業現場の方々など多くの方を巻き込むこともあります。普段から協力関係を築いていなければチームとして早急な対応ができないので、日頃のコミュニケーションが大切です。関係者全員が仕事しやすい環境作りを心掛けています。
苦労も多いですが、無事工事が終わって現場に安堵感が広がるときや、かかわった全員に感謝の気持ちを伝えられたとき「頑張って良かったな」と思います。
こうした日々の業務に加え、中長期的な設備の更新もミッションとして担っています。経年劣化が進み繰り返し故障が発生しランニングコストがかさむ設備は、初期投資をかけ更新した方が長期的なメリットが大きい。その判断をするための調査と資料作成、コストの算出、予算申請といった更新計画の立案から実行も行います。
社内外多くの関係者とのチームワークが、機械の正常稼働を支え、生産につながっています。たくさんの協力があって自分の仕事が成り立っているという感謝の気持ちを大切に、これからも安全第一に設備保全を担っていきたいです。
キャリアパス
- ⼊社1年⽬
- PPC株式会社 日比製煉所 設備技術課 機械係
- 機械設備の稼働維持を担う。業務進捗が悪いとよく𠮟られながら「いかに人と話し業務を進めるかが大事である」と、コミュニケーションの大切さを学んだ。
- 入社3年目
- PPC株式会社 日比製煉所 設備技術課 機械係
- 休日当番対応の班長に就く。班員を率いて、工事の判断、指示をする立場になった。意思決定の責任を持つことを意識するようになった。
- 入社7年目
- 日比製煉
日比製煉所 設備技術課 機械係 - グループリーダーとして4人のメンバーを持ち、彼らにとっての動きやすい環境作りを意識するようになった。
機能材料事業本部 銅箔事業部 上尾事業所 製造課
2017年⼊社 工学部 電気電子専攻
⼊社の理由
学生時代は電気を専攻し、ものづくりに携わりたいと考えていた。広島・竹原製錬所の工場見学をきっかけに、事業の幅広さに惹かれ入社を決めた。
現在の仕事
電気設備の老朽化更新や改造等の企画・工事管理を担当。省エネ機器の導入やセンシング技術を活用したスマート工場化などに取り組んでいる。
工場稼働には電気設備が欠かせません。電気設備は、電気をエネルギーとして各機器に供給するための「強電設備」、様々な通信や機器制御をおこなう「弱電設備」に分けられますが、それらの機能改善や老朽設備の更新を行っています。
製造部門とは、工程ごとに定例ミーティングを開催し、機械設備や電気設備の状況、改善要望などを共有します。例えば「品種を新たに増やしたい」という意向が出れば、造液用のタンクや各種モーター、それに伴う制御システムなどの付帯設備導入を検討します。要望通りの設備を作り上げるため、製造現場や施工会社、機器メーカーとの情報交換を密に行っています。
業務を行ううえで意識しているのは、現場の思いを詳細にヒアリングすることです。
とあるライン制御システムのリニューアル時に新機能を追加したことがあったのですが、現場で働くオペレーターから「この機能は普段使わないし、操作方法が変わったことで使いづらくなった」と指摘されてしまいました。
独りよがりな判断をしないよう現場に足を運び、そこで働く皆さんの声を聞きに行く。その姿勢の大切さを痛感しました。
三井金属には入社2~3年目の若手から規模の大きな仕事をメインで任せる風土があります。
私は4年目に、数億円クラスの電気設備リニューアル工事を複数並行して担当させてもらい、1年以上かけて無事完了させることができました。工事に伴う生産設備停止スケジュールを生産管理部門や製造部門と調整し、施設内の設備について法令の観点から問題はないか社外の専門家に聞きに行くなど、多方面での確認事項の多さに奔走しました。
大変なプロジェクトでしたが、現場目線でのアイデアなど自分では気づけなかった学びがたくさんあり、今後に生きる良い経験になりました。
ものづくりの現場は、ビックデータの活用やIoTの導入など目まぐるしく進化しています。
これまで以上に「こんなシステムを導入すれば、製造現場はより働きやすくなるのでは」と発案し動く姿勢が求められます。ロジックを持って「やりたい」と発信すればやらせてくれるのが三井金属の良さ。新しい技術の知識をもっと増やし、現場の理想を設備に反映させられる存在になりたいです。
キャリアパス
- ⼊社1年⽬
- 銅箔事業部 上尾事業所 製造課
電気/設計エンジニアリング担当 - OJT期間を経て、小規模案件の主担当や工場内電気設備の点検業務などを経験。電気設備技術者としての知識や経験が身についた。
- 入社3年目
- 銅箔事業部 上尾事業所 製造課
設計エンジニアリング担当 - 新規工事の管理や工程内の設備改善に取り組む。主担当としての業務の進め方を学んだ。
- 入社5年目
- 銅箔事業部 上尾事業所 製造課
テクノロジーイノベーション担当 - 電気設備の老朽化更新/省エネ化などの企画・工事管理に加え、センシング/データ活用といった新技術の導入に取り組む。