インド工科大学デリー校と共同開発開始!
学内に開発センターを設置し、グリーン水素分野で協働スタート
三井金属グループの知の探索を担う事業創造本部。様々な企業・大学等と協働を進めていますが、その範囲は日本国内に留まりません。この度、インド工科大学デリー校とグリーン水素製造分野で共同開発をスタートすることとなり、2023年12月11日に基本合意書締結式を行いました。
グリーン水素とは、再生可能エネルギーからの電力により、水を電気分解することで得られる水素のことです。水を電気分解する際には電極が必要であり、この電極には白金族を使うためコストが高いという問題がありますが、当社の培った触媒(合成や省貴金属)や電極の技術を活かして新しい電極材料を開発することが期待されます。
インドは、水素ハブ国への転換を国策として政策面で強力に牽引する中、将来の水素生産地および消費地として期待されていることに加え、欧州等の国際的に重要な水素生産地および消費地に近いという地の利があります。その中でも、インド工科大学デリー校には当該分野での幅広い知見と多くの研究実績があり、今回の共同開発スタートに至りました。
この共同開発は、同校内に開発センター(MKCI Delhi 開発センター)を設置し、総合研究所の人材を触媒インド関係会社のMKCIを通じて派遣することで、同校の研究者と協働で新しい電極材料の開発に取り組みます。また、開発センターを拠点にグリーン水素に関するマーケティング活動も実施予定です。
今回の共同開発を通じ、「地球を笑顔」にする新たなマテリアルの創出が期待されます。
※部署名・役職名は2024年4月当時のものです。