三井金属鉱業株式会社

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ACTIVITY REPORTS

三井金属グループのパーパスにもとづいた
日々の活動をご紹介します。

注目の材料 MOF

  • 探索精神と多様な技術の融合
  • エネルギー管理
  • 市場共創

当社が2017年9月に設立したCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)は、国内外の優れた素材関連ベンチャー企業を投資対象としており、三井金属とベンチャー企業が保有する技術を組み合わせることで、大きな事業機会の創出を目指しています。今回は投資先の1社である株式会社Atomisと協働するMOF(モフ)について紹介します。

CVCのイメージ図

Q: MOF/PCPとは何ですか?

A: 京都大学高等研究院北川進特別教授が発見した、金属イオンと有機配位子からなる無限につながった多孔体のことです。多孔性配位高分子(PCP:PorousCoordination Polymer)や、金属有機構造体(MOF:Metal-Organic Framework)と呼ばれます。

Q: MOF/PCPはどのような分野での活用が期待されていますか?

A: 基本的には気体などを分離・吸着する、特定の分子やイオンを分離するという機能があり、三井金属の事業と関係がある分野では触媒や電池材料の分野での活用が期待されています。

Q: MOF/PCPとはどのような特徴がある材料ですか?

A: 多孔性材料で、比表面積がとても大きいという特徴があります。金属イオンと有機配位子の組み合わせにより、結晶構造や細孔サイズを自由に制御できるため、非常に多くの種類のMOFが存在します。

Q: なぜ、とても小さい孔の中に気体などを留めておくことができるのですか?

A: 万有引力の法則というものを聞いたことがあると思います。それがナノレベルで起こっていると考えてください。小さな孔であれば、孔の壁から強く万有引力のような力が働くことにより、気体などを吸着することができます。

Q: MOFの活用例

A: ガス吸着・貯蔵
MOF/PCPの吸着現象を利用すると、従来のガスボンベよりも低圧力・小体積でのガス貯蔵が可能になります。引火性や毒性を持つガスでも安全に貯蔵できるため、水素やメタンといった燃料ガスの貯蔵・輸送に適しています。

※部署名・役職名は2024年2月当時のものです。