児童たちに再生可能エネルギーの教育
福島県に本社を持つ奥会津地熱(株)は、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)と日本地熱協会(JGA)が共同開催した、地熱発電に関する特別授業に協力し、福島県会津若松市立 行仁小学校で特別授業を行いました。会津若松市では、水力発電や風力発電などの再生可能エネルギーの利用が進んでいます。特別授業は、児童たちに地域の恵みを生かした産業や、その歴史について学んでもらおうと開催されました。
電気の安定供給につながる地熱発電を、もっと広く知ってもらいたい
授業では、技術係長 吉江氏が講師を務め、奥会津地熱(株)が蒸気を供給している東北電力柳津西山地熱発電所の地熱発電の仕組みを説明しました。また、手回し発電機を使用し、3つにつないだ電球を順番に点灯させると手回しが重くなることを実感する実験も行い、児童たちは消費電力が増えると必要なエネルギー量も増えるということを体験しました。
地熱発電はCO₂排出量が少ないクリーンエネルギーです。火山の多い日本では、気候変動対策となる再生可能エネルギーの1つとして、地熱が注目されています。また、季節や天候の影響を受けない地熱による発電は、電気の安定供給にもつながっています。
「地熱発電は未だ認知度が高くありませんが、今回の授業を通して、児童たちが住む福島県会津地方にも地熱発電所があることを知ってもらうことができました」と吉江氏は話します。奥会津地熱(株)は、今後も地熱発電についてもっと広く知ってもらうための活動に参画していきます。
※役職・役職名等は2021年11月当時のものです。