インドにおける人材育成と人材確保に向けて
触媒事業のインド拠点であるMitsui Kinzoku Components India(以下、MKCI)は、日本・インド両政府が進める「日本式ものづくり学校(JIM)」に認定され、2021年4月23日、経済産業省にて認定式が行われました。
JIMは、2016年に日印首脳会談で合意した「ものづくり技能移転推進プログラム」におけるJIM&JECプロジェクトの取組みの1つです。日印の官民が連携し、インドにおけるものづくり人材の底上げを図り、日系企業もインドにおける高い技能を持つ人材の確保につなげていくことを目指しています。
2021年1月、VIT大学院から4名の受け入れを開始
MKCIでは2019年よりVIT大学院(インド南部の技術系大学)からインターン生を招き、育成、採用する仕組みを構築してきました。JIM認定により、人材育成を強化する基盤が整い、2021年1月にVIT大学院より化学を専攻する学生4名を受け入れました。1年間のカリキュラムに沿い、触媒製造の基礎や触媒研究に係る基礎知識を指導し、将来的には開発を担う人材となっていただくことを期待しています。
MKCI社長の嶋田氏は「当社のあるインド北部と、彼らの故郷・南部では言語や食事も異なり、当初は緊張されていましたが、今では環境にも慣れ、元気に学んでいただいています。このまま当社に就職したいと言ってくれており、嬉しく思います。インドの女性の社会進出にも微力ながら貢献していきたいです」と語りました。機能材料事業本部長の岡部氏も「今後もこのプログラムを活用し、現地の優秀な若者を発掘・育成しながら、当社の人材確保に結び付けたい」と期待を寄せています。
※役職・役職名等は2021年5月時点のものです。