三井金属鉱業株式会社

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FOR SUSTAINABILITY

三井金属グループは、2050年の世界に向けて、
「地球を笑顔にする。」へつながる取組みを
探索し深化させていきます。

キャリア付き極薄銅箔 「MicroThin™」

「つくる責任」を追求し、
IT革新を支える素材を創出する。

三井金属グループを代表する製品の一つが、世界シェア95%以上を誇る極薄銅箔のMicroThin™(マイクロシン)です。スマートフォンを中心に、様々なIT機器の半導体パッケージ基板に使用されています。現在拡大している5G関連機器にも多く採用され、最先端技術を支えています。
MicroThin™は、リサイクル材の銅を主原料とし、極薄銅箔(厚み1.5μm~5μm)と、それを支持するキャリア銅箔(厚み18μmおよび12μm)で構成されています。極薄銅箔は回路形成に使用され、キャリア銅箔はお客様の工程で剥ぎ取られリサイクル資源として再利用されています。2020年からキャリア銅箔の厚みを12μmまで薄くした製品を量産化し、銅原料の使用量削減、製造時のエネルギー消費量の削減、製品の重量減による輸送時のエネルギー消費量の削減を図りました。

リサイクル製錬

廃棄を減らす
サーキュラーエコノミーへの挑戦

三井金属グループは、製鋼煙灰やバッテリースクラップ、廃電子基板など、様々な金属を含む廃棄物や各種の残渣・滓類などの難処理物から亜鉛、鉛、銅、貴金属等を回収するリサイクル製錬を行っています。北は八戸、南は串木野まで日本各地にある製錬所をネットワーク化し、それぞれの立地・プロセスの強みを活かし、多種多様なリサイクル原料を処理すること、有価金属の回収量や金属の種類を増やすことを目指し、日々技術開発に取り組んでいます。
一方、製錬プロセスは電力使用量が多く、特に乾式の還元炉は廃棄物や難処理物処理への柔軟性が高い反面、還元剤・熱源としてコークス・石炭等を使用するため、多くの温室効果ガスが発生します。より効率的に多くの金属・元素の回収を目指すとともに、温室効果ガス排出量の削減にも挑戦していきます。

固体電解質「A-SOLiD®」

次世代蓄電池のキー・マテリアル

次代のモビリティといわれるEV(電気自動車)向けに、より安全で、高エネルギーな蓄電池が求められています。次世代蓄電池として期待される全固体電池は、従来の液系のリチウムイオン電池に比べ、加熱・発火リスクの大幅な低減や容積の小型化、超高速充電、耐久性が高い、といったメリットがあり、EV向けだけでなく、様々な用途での開発が進んでいます。
三井金属グループのコア技術「粉体制御」によって開発された固体電解質「A-SOLiD®」は、全固体電池のキー・マテリアルです。現在は、固体電解質の材料開発を行うとともに、量産プロセス確立に向けた設備を総合研究所(埼玉県上尾市)に導入し、技術開発も行っています。サンプル出荷に対応し、事業創発に取り組んでいます。

ファインセラミックス3Dプリンティング

多品種・少量生産でロスをなくす
新しい生産スタイルに挑む。

現在の大量生産・消費ベースのものづくりやライフスタイルは、様々な環境・社会問題を引き起こしています。3Dプリンティングには、大量生産から多品種・少量生産へと、生産スタイルを大きく変えるポテンシャルがあります。原材料の使用量・廃棄量、製造・輸送時のエネルギー消費量や、労働力の大幅な削減も期待されています。
2022年三井金属グループは他2社との市場共創により、ファインセラミックス3Dプリンティングの受託サービスを開始しました。当事業ではバリューチェーン全体を考慮し、より少ない環境・社会的負荷で、利便性を提供していくことを目指しています。また、宇宙・航空機・自動車分野における部品の軽量化・複雑形状化や、歯科・再生医療分野におけるオーダーメイドのニーズに対応する新しい事業も創発していきます。

再生可能エネルギーの創出

2050カーボンニュートラルに向けて。

三井金属グループは水力、太陽光、地熱による発電設備を設置し、年間400GWh超(日本の一般家庭約11万世帯分)の電力を創出しています。
水力発電設備は鉱山周辺の地理を活かして建設されており、神岡鉱業は10か所の発電拠点を有しています。またペルーのワンサラ鉱山やパルカ鉱山では、操業で使用する電力のおよそ7割を自社の水力発電で賄っており、一部を近隣のコミュニティにも無償で供給しています。太陽光発電設備は、国内では上尾や三池、彦島等、海外では台湾、マレーシア、中国等の主要製造拠点で工場の屋根等を活用して導入されています。福島県の奥会津地熱(株)では、鉱山事業で培った地下資源調査・管理技術を活かし、地下深くからの蒸気を東北電力(株)に供給し、地熱発電が行われています。

D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)
と働きがい改革

多様性を尊重し、
働く人すべてがイキイキと。

三井金属グループでは、現在グローバルで約1万3000人以上の従業員が働いています。VUCA時代において、国籍や性別、年齢、障がいの有無を問わず、様々なバックグラウンドを持つ人たちが、多様な働き方を選択し、働きがいをもって活躍できる組織づくりを目指しています。
施策として、まずは子育て・介護に関わる人の働きやすさを整備し、配偶者の転勤に伴う休職制度、やむを得ず退職した人のカムバック制度等を導入しています。また大崎オフィスを中心にテレワーク制度を導入し、多様な働き方が浸透しています。D&Iと働きがいへの取組みが、競争力強化や企業価値向上につながるものと確信し、今後もトップ主導のもと、多様性を生かし、働く人すべてがイキイキと働ける施策を実行していきます。

サプライチェーン・マネジメント

サプライチェーンでも、
環境・社会課題に取り組む。

三井金属グループのパーパスは、当社グループの事業活動だけでなく、バリューチェーン全体を対象としています。たとえば、サプライチェーン。私たちは、サプライチェーンから、原材料・部品・エネルギー・サービスなどを供給していただくことで、事業活動を行っています。そのため、サプライチェーンにおける地球環境への負荷や人権侵害といった負の影響の緩和・解決も目指しています。
サステナブルなサプライチェーンのために、まず、直接取引いたただいているサプライヤー様には、法令遵守を基本とし、人権・労働、安全衛生、環境、倫理への取組みを要請しています。また、アンケートを実施し、リスクを洗い出し、特定されたリスクの低減に向け、サプライヤー様と相互に協力しながら改善策を追求し、実施しています。

当サイトでは、SDGsアイコンを国連のSDGsガイドラインに従って使用しています。
https://www.un.org/sustainabledevelopment