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水資源の保全

水資源の保全

水は地球の大切な資源で、当社グループの製造過程において必要不可欠です。当社グループは水資源の適正な利用や水環境の保全に努めています。環境行動計画では、各拠点における取水量の適正な管理、および排水量とその水質の適正な管理を定めています。
また、すべての従業員が安全な飲料水と衛生的な水回りの環境にアクセスできることも重要と考えており、各拠点において衛生設備の導入や節水の啓発に取り組んでいます。

水の適正な利用

三井金属グループは事業活動における水使用量の削減と循環利用に努めています。製造拠点においては、水利用量、排水量、リユース・リサイクル量をモニタリングし、効率的な水利用に努めています。特に水を多く使用する製錬拠点は、選鉱排水と冷却水のリユース、海水・雨水の利用とそのリユース・リサイクルを推進しています。 

水質汚濁物質の削減

各製造拠点では排水中の有機物の量を示すBOD と COD などの水質の状況を法令や条例に則ってさらに自主基準を設けてモニタリングしています。また、各拠点のモニタリング結果をグループ全体で収集し管理するとともに、排出削減の取組みや技術の共有を図っています。 

水ストレス地域の調査

三井金属グループは国内外の各拠点について、WRI(World Resources Institute/世界資源研究所)のAQUEDUCT Water Risk Atlasを使用して、水リスクを評価しています。2022年度、AQUEDUCT Water Risk Atlas で水ストレスがExtremely High (>80%)とHigh (40-80%)と評価されたのは主としてモロッコ、メキシコ、インドと中国沿岸部に位置する自動車部品の製造拠点です*。淡水取水量は169千m³で、全体の約0.31%で、事業への影響は管理可能であると考えています。今後、モニタリングを継続し水ストレスの高い地域についての詳細調査を含め、水リスクを総合的に分析し、水資源の保全と事業への影響の最小限化に取り組んでいきます。

*2023年8月公表「AQUEDUCT Water Risk Atlas 4.0」の「Baseline Water Stress」を用いて算出。

2022年度 水ストレス地域の取水量(千㎥)

水ストレス評価分類  取水量  取水量比率 
 Extremely High (>80%)地域         51   0.09% 
 High (40-80%)地域  118   0.22% 
 Medium - High (20-40%)地域  1,950   4% 
 Low - Medium (10-20%)地域   50,496   94% 
 Low (<10%)地域  1,375   3% 
 合計  53,989   100% 

* グローバル連結ベース。海水を除きます。

水ストレス地域での取組み(MKCI Sanand工場)

MKCIのSanand工場はインド西部 のGujarat州に位置する二輪車と四輪車向け排気ガス浄化触媒の生産拠点です。所在地域はWRIの水ストレス評価でExtremely Highとされており、シーズンによって所属の工業団地からの取水制限があります 。
生産活動に純度の高い水が必要で、これまでは工業団地から取水し、使用後の排水を工業排水処理設備で処理後、現地の法律に従って地下浸透処理をしてきました。この処理水を再生利用するために、2022年より、逆浸透膜(Reverse Osmosis膜)を用いて浄化する処理設備を導入しました。この浄化処理設備で排水中の不純物を取り除き、処理水を純水製造装置に供用することで、従来同等レベルの高純度の水が確保できます。この水を生産活動へ投入することで、取水量の削減が可能となる見込みです。また、工業団地からの取水制限が出た場合でも、純水が確保でき、生産に支障をきたすことなく、スムーズな事業運営ができます 。
この処理設備を本格運用の場合、約6千m3/年の削減効果が見込まれます。現在は試行運用中で、今後、処理水品質の安定化と処理能力の向上を目指して取り組んでいきます。

操業鉱山における水の管理

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