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水資源の保全

水資源の保全

水は地球の大切な資源であり、水資源が陸と海の豊かさ、生物多様性と深く関わっています。当社グループの製造過程において、水は必要不可欠です。水資源の保全に向けて、地域と対話しながら事業活動のあらゆる場面で水の適正な利用に努めています。
また、すべての従業員が安全な飲料水と衛生的な水回りの環境にアクセスできることも重要と考えており、各拠点において衛生設備の導入や節水の啓発に取り組んでいます。

統合報告書2024 安全衛生/環境課題への取組み/TCFDに基づく気候関連情報の開示 [1,629KB]

廃棄物・水・大気・有害物質データ

ESG データ 環境 廃棄物・水・大気・有害物質

水の適正な利用

三井金属グループは事業活動における水使用量の削減と循環利用に努めています。製造拠点においては、水利用量、排水量、リユース・リサイクル量をモニタリングし、効率的な水利用に努めています。特に水を多く使用する製錬拠点は、選鉱排水と冷却水のリユース、海水・雨水の利用とそのリユース・リサイクルを推進しています。 

水質汚濁物質の削減

各製造拠点では法令や条例を遵守するためにより厳しい自主基準を設けて、排水中の有機物の量を示すBOD、CODなどの水質の状況をモニタリングしています。製錬拠点においては、排水に含まれる重金属などの汚染物質に関して、法令はもとより、行政や地域団体との協定を遵守して排水を管理しています。
処理施設、排水の合流点、放流口など排水のルートに沿って、排水のモニタリング設備を複数設置しており、異常の有無をICTシステムで常時モニタリングしています。各拠点のモニタリング結果をグループ全体で定期的に収集し管理するとともに、汚染物質の排出削減の取組みや技術の共有を図っています。 

水ストレス地域の調査

三井金属グループは国内外の各拠点について、WRI(World Resources Institute/世界資源研究所)のAQUEDUCT Water Risk Atlasを使用して、水リスクを評価しています。AQUEDUCT Water Risk Atlas で水ストレスがExtremely High (>80%)%)と評価されたのは、モロッコ、メキシコ、インドと中国における10拠点で、High (40-80%)と評価されたのはインドネシア、タイと中国にある5拠点です*。これらの拠点は、主に自動車部品の製造を行なっており、2023年度、淡水取水量は167千m³、グループ全体の0.5%でした。今後、モニタリングを継続し水ストレスの高い地域についての詳細調査を含め、水リスクを総合的に分析し、水資源の保全と事業への影響の最小限化に取り組んでいきます。

*「AQUEDUCT Water Risk Atlas 4.0」の「Baseline Water Stress」を使用。

水ストレス地域での取組み(MKCI Sanand工場)

MKCIのSanand工場はインド西部 のGujarat州に位置する二輪車と四輪車向け排気ガス浄化触媒の生産拠点です。所在地域はWRIの水ストレス評価でExtremely Highとされており、シーズンによって所属の工業団地からの取水制限があります 。
生産活動に純度の高い水が必要で、これまでは工業団地から取水し、使用後の排水を工業排水処理設備で処理後、現地の法律に従って地下浸透処理をしてきました。この処理水を再生利用するために、2022年より、逆浸透膜(Reverse Osmosis膜)を用いて浄化する処理設備を導入しました。この浄化処理設備で排水中の不純物を取り除き、処理水を純水製造装置に供用することで、従来同等レベルの高純度の水が確保できます。この水を生産活動へ投入することで、取水量の削減が可能となる見込みです。また、工業団地からの取水制限が出た場合でも、純水が確保でき、生産に支障をきたすことなく、スムーズな事業運営ができます 。
この処理設備を本格運用の場合、約6千m3/年の削減効果が見込まれます。現在は試行運用中で、今後、処理水品質の安定化と処理能力の向上を目指して取り組んでいきます。

操業鉱山における水の管理

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