150th Anniversary

RELAY ESSAY 拠点リレーエッセイ

三池地区

大牟田といえば明治時代以来の三井の石炭関連事業隆興との深い縁で結ばれ、今でも「炭都大牟田(タントオオムタ)」と称しています。その中で当社は亜鉛製錬を起点に展開し、基盤を確立してまいりました。三池地区での当社創業は1914年(大正3年)の亜鉛製錬事業開始に遡ります。以来110年間、時代の波に翻弄されながら事業の新陳代謝や拡大・縮小を繰返して現在に至り、直轄・関係会社合わせて10所社が大牟田市内で操業していますが、当社国内拠点の中でも最大規模となる事業集積地です。
この三池地区各所社から出荷される製品には、国内シェア、世界シェアで語られる品目も多数あり、今後とも事業存続と発展で地域貢献に取組んでまいります。

大牟田市は明治以降「炭鉱のまち」として発展し、日本の近代化に大きく貢献しました。「明治日本の産業革命遺産」として世界遺産に登録された宮原坑や三池港など、近代化の足跡を感じる産業遺構が数多く残っています。毎年7月下旬に開催される「大蛇山まつり」では、大蛇山と呼ばれる山車が火煙を吐きながら市内の大通りを練り歩く「大蛇山巡行」と、市内外の団体による「1万人の総踊り」が市内を賑わせます。「1万人の総踊り」には当社グループからも毎年多数参加しています。
また「炭都」として独自の発展を遂げたグルメも大牟田市の魅力の一つで、炭鉱で働く人々に好まれた饅頭などの甘味や大牟田ラーメンなど、今も多くの人に愛されています。